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インタビュー インタビュー
株式会社OCファーム 暖々の里

長野 隆介さん、長野 洋平さん

松山市出身。兄 隆介さんが代表取締役、弟 洋平さんが取締役として活躍中。隆介さんの愛称「玉ねぎ王子」は、ラジオ番組に投稿する際に自らが付けた名前だそう。洋平さんも「アスパラボーイ」として親しまれている。

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    OCファーム起ち上げのキッカケはなんですか?

  • 元々柑橘農家だったこともあり、農業の高校と短期大学に通い、アメリカに渡って2年間農業研修を受けたあと、両親が営む長野農園に就農しました。26歳のときに「社長になってみてはどうか?」という提案を受けて、両親とは別の会社を起業することを決意。2007年4月に「株式会社OCファーム 暖々の里」を立ち上げました。実は、立ち上げた当初は従業員は僕だけ。いろんな苦労があって、初めは「友だちに自慢できるかも」と思っていた社長業も嫌になりました。そんなときに弟が入ってきたんです。

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  • 大学4年生までは普通に就職するつもりだったんですが、兄が楽しそうに農業をする姿を見て、「僕も農業の道へ進もう」と決意しました。大学4年生の夏に兄にそのことを打ち明けると、「一緒にやらないか」と誘ってくれて。1年間学校で勉強し、OCファームに就職しました。

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    一番思い入れのある品種は?

  • 玉ねぎでは「甘70」です。この品種をこの地域で最初につくり始めたのは間違いなく僕たちです。愛媛のテレビ番組でも「甘い玉ねぎ」として取り上げてもらいました。

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  • 今では「北条といえば甘70」と言われるくらいの品種となりました。辛さ成分が一番低い玉ねぎなんですよ。僕が思い入れがあるのは、柑橘の「甘平」ですね。甘平は僕たちが宇宙一つくっていると思います。作付面積・本数が愛媛県で一番多く、愛媛県でしかつくれない品種なので。自称になりますけどね(笑)。身が大きくなりすぎたり、天候や急な水分量の変化で果実が割れてしまったりと、なかなか言うことを聞かない品種で困っているんですが、つくりづらい柑橘ほどやりがいはありますね。

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    玉ねぎのおすすめの活用法を教えてください

  • 家でよくつくっているのが、玉ねぎの水分だけでつくる「玉ねぎの無水カレー」です。カレーを1杯食べたら、玉ねぎを丸々1玉食べたくらいの栄養成分があるものなんです。実は最近、この玉ねぎのカレー屋さんをオープンしようかと考えていて。「玉ねぎ王子のつくる玉ねぎカレー」というキャッチフレーズでいこうと思っています。

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  • 会社で月に1度「カレーの日」というのをつくってまして。会社の今後の方針等を、カレーを食べながら話すこともあるんですよ。

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  • 試しに友だちに食べてもらったら「味は普通」って言われましたけどね(笑)。一番は、僕たちが「カレー屋さん」っていうのを楽しみたいだけです。あと、うちの家のお茶は玉ねぎ茶。玉ねぎの成分が一番つまっている皮を、キレイに洗って干してお茶にしています。健康的ですよ。

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    松山は農業に適した街ですか?

  • 土地によって違うんですが、僕たちがいる旧北条地区は非常に農業に適しています。海が近く暖かいので霜が降りにくく、柑橘やお米はもちろん、野菜も一年中つくることができます。柑橘だけ、野菜だけっていうのはありますが、こういう複合系の土地はなかなかないんです。また、海からの風がミネラル分を運んできてくれるので、柑橘がおいしくなると言われています。恵まれた気候で、市外の方からも羨ましがられる土地です。

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    質問なし

  • この旧北条地区では「玉ねぎならあいつらに聞け」と言われているくらい、僕たちの名が通っています。新しい機械や仕組みを取り入れてたくさん失敗したからこそ得たノウハウを、出し惜しみすることなく旧北条地区のみんなに伝えているからですかね。

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取材を終えて

松山での今後の展望や経営に関する失敗談など、普段聞けないようなお話をたくさん聞くことができる貴重な機会となりました。なかでも、農業に対する熱い想いをお話する姿がとても輝いていたのが印象的でした! 取材にご協力いただいたOCファームさまに感謝申し上げます。

サマリー画像 サンキュー