冨士 菜々香さん
伊予市出身。2018年に松山マドンナ大使として活躍。その後、2019年にミス・アース・ジャパン愛媛大会グランプリを受賞。2020年4月4日には、自身が総合プロデューサーを務めた、アイドルグループ「Qiara(キュアラ)」がデビュー予定。
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アイドルをプロデュースしているそうですが、キッカケは?
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自分が前に出る職業ではありますが、芸能関係を目指している友だちを見ると「応援したい」という気持ちのほうが強くて。それがキッカケでアイドルのプロデュースを決めました。アイドルグループ立ち上げの最初の取組として行ったクラウドファンディングでは、愛媛・松山を中心に、県外の方にも賛同いただいたんです。集まった資金30万円はレコーディング費用として使わせてもらいました。 現在、4月4日のデビューに向けて、レコーディングのほか、ダンスレッスンやボイスレッスン、衣装準備・手配、デビューイベント会場との打ち合わせ、グッズ準備などすべて担っています。実は、ここでご協力いただいているイベントの音響担当やダンスの先生、作詞作曲を担当する音楽プロデューサーたちは、全員松山市在住の20代ばかりなんですよ。もちろんアイドルメンバーも全員が松山市在住です! 愛媛に住む松山のワカモノの力で、愛媛を盛り上げていきます! 今後は、映画館での定期ライブや松山市・伊予市などのイベントに積極的に参加していく予定です。
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松山の未来をどうしていきたいですか?
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今の松山は、ワカモノ主体のボランティア活動が少なく、高齢の方が中心で動いているように見えます。なので、自分からどんどんボランティアのイベントを開催したいです。実際に昨年のハロウィンは、ボランティア活動の一環として大街道でゴミ拾いをしました。いつもは仮装していく立場だったから目に止まらなかったけれど、よく見るとゴミがたくさん・・・。ツイッターで呼びかけて集まった有志やミス・アースのファイナリストの子たちの協力もあり、総勢10名で行いました。 ボランティアは無償の愛です。お金にならない経験は、自分にとって得られるものがあり価値があります。高齢のおじいちゃん、おばあちゃんがやっていることをワカモノが引き継いで、なおかつ一緒に手を取り合ってできたらいいなって思います。みんなで仲良く、松山の未来をつくっていきたいです。
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これからの目標はありますか?
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プロデュースしているアイドルを有名にしたい! 愛媛で活動する子を応援・後押しするために事務所をつくりたい! 並行して自分のフリータレントとしての活動もうまく進めていきたいです。「冨士 菜々香」の認知度をあげて、「冨士 菜々香がプロデュースしたアイドル」として広く伝えていければ。双方にとって利点がある状態にもっていきたいと思っています。メンバー4名と研究生1名の未来を背負っているので、今こそがんばるときです! ほかにも、松山で出会ったフリーランスの人たちと「松山を盛り上げるための新しい活動」をしようと考え中です。松山の大学生も混ざって一緒にがんばっています。まだ具体的にはお話できないんですが、報告を楽しみにしておいてください!
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ワカモノへのアドバイスをお願いします
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私や学生のみなさんは「さとり世代」と呼ばれていると思います。まるで“さとり”を開いているように、自分の人生を行かずに敷かれたレールをそのまま行っちゃうから。「やりたいことがない」って言ってる人が多いけれど、そうではなくて、きちんと夢への道筋を立てて進んでいくのが一番かなと思います。 私は元々、スポーツインストラクターやスポーツに関する仕事に就こうかなと思っていたんですが、よく考えるとそれは親の意思であって私の意思ではなかったんです。空手をするために岡山に出ていたものの「愛媛に帰って芸能の仕事をやりたい」と思い、この道に進むことに決めました。自分の心が原動力だと思うので、大切にしてほしいです。 松山は地域の人のバックアップもあるし、自治体との距離も近いので声が通りやすく、個人としての夢を叶えやすい場所です。東京もいいけれど、まずはみんなで一緒に松山を盛り上げましょう!
取材を終えて
今回冨士さんを取材して「地元をより良いものへと変えよう」という志さえあれば、どんなことにも挑戦できるんだと感じました。地元を愛し、地元の人に感謝している姿がとても印象的。ワカモノの目線で地域の課題に目を向け、解決していこうとする姿に、「何かやってみたい」と考えているワカモノも元気づけられると思います!