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インタビュー インタビュー
株式会社えひめ飲料 品質保証部 品質保証課

玉井 章悟さん

2018年、えひめ飲料に入社。仕事では、「一つひとつの作業に対し目的や理由、意味を理解することを心がける」がモットー。その理由は、丸覚えは忘れてしまう可能性があるが、理解していれば忘れにくく応用も効くから。趣味は音楽鑑賞。特にロックが好き。えひめ飲料の商品の中では、美味しい時期の温州みかんを使った「POM愛媛みかんストレート」がオススメ! ※インタビューは2021年11月に実施し、感染症予防対策としてマスク着用のもと行いました。

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    なぜ、ポンジュースはここまで有名になったのでしょうか?

  • 発売当初の宣伝でかなり有名になったんだと思います。全国でのテレビCMを放送したり、味を知ってもらうためにポンジュースの無料提供を実施していました。また、日本初の果汁100%ジュースだったのも理由の一つだと思います。当時は、柑橘を絞ったままの果汁100%ジュースだったので酸味や苦みが結構残っていたのですが、その後、酸味を抑える技術を開発して今の味になっています。

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    ポンジュースはどのような想いで製造されていますか?

  • 全国で1年中飲まれているので、いつどこで飲んでも同じような味になるように心がけています。みかんは時期によって味が違うので、苦いものと甘いものを混ぜて中間ぐらいの味にする工夫をしています。さらに、甘いみかんに対して爽やかなオレンジも混ぜて調整しているんです。味の調整は機械ではなく人が行っていて、舌を鍛えるため、社内では官能(かんのう)試験というものもあります。

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    ポンジュース以外の商品とその魅力を教えてください。

  • みかん以外の柑橘を使ったサイダーを400mlのペットボトルで販売しています。これらの商品は、馴染みのない柑橘の品種を知ってもらうきっかけにもなっているんです。また、「アシタノカラダ」シリーズは、みかんと河内晩柑の2種類があり、みかんの方は「β‐クリプトキサンチン」が多く含まれていて、骨の健康に役立つ製品なんですよ。一方、河内晩柑は「オーラプテン」という成分に注目した商品となっており、この成分は中高年の方の認知機能の一部である記憶力を維持するとされています。2品とも機能性表示食品なんです!

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    えひめ飲料が行っている観光への取り組みは、どのようなものがあるのでしょうか?

  • 以前、松山空港で月1回ほど「蛇口から出るポンジュース」を無料で提供していました。「愛媛県では蛇口からポンジュースが出る」という都市伝説があって、それを実現させた企画でした。

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    今後、ポンジュースをどのようにしていきたいですか?

  • 実は、ピーク時よりも販売数量が減少していて、さらに、みかんの収穫量の減少によってみかんの価格も上がっているんです。今後は、PRなどで販売数量を回復させていきたいと考えています。

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取材を終えて

この度は、取材をお受けいただきありがとうございました。味の確認は人の舌で行うといった、変わらない手法でやっていることと、時代の変化と共に変えていることの両方があって面白いと思いました。お話の中で、高齢化や後継者不足が原因でみかんが取れなくなっているから、ボランティアを社員の方がしているとお聞きして、企業をあげて農家さんを守ろうとしている姿勢に感動しました。今は、みかんの不足によって値段が上がってしまい、ポンジュースは、愛媛の人が気軽に買うというよりも観光客向けになっているので、後継者不足が解決できて、最初の頃のポンジュースのように気軽に買えるようになるといいなと思いました。また、えひめ飲料さんの商品をあまり知らなかったので、ラインナップの豊富さに驚きました。さらに、みかんの種類によって味が全く変わるということも初めて知り、あわせて、その味の微差を人の舌で確認していることもすごいと思いました。愛媛を代表する企業としてこれからもずっと愛媛の人、全国の人に愛される企業であってほしいと思います。

サマリー画像 サンキュー