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インタビュー インタビュー
日本の宿 風姿花伝 大和屋本店

水木 貴仁さん

伊予市出身。平成8年の新築再創業に合わせて入社。料飲課 宴会サービス担当、宿泊課 フロント担当を経て、現在は販売促進課 婚礼セールス係・営業企画室 副支配人として活躍している。

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    大和屋本店について、歴史や業務内容を教えてください。

  •  大和屋本店の創業は慶応4年。その後、「21世紀に生き残る新しい宿を目指そう」ということで全面改築し、日本の伝統的なおもてなしにホテルの機能性とサービスを添えた新しいカタチの宿として平成8年8月8日に再創業をいたしました。  私たちの経営理念は「地域の歴史と文化・環境の恩恵を自覚し、旅行者や地域の人々に安全で快適な文化の薫る出会いの場を提供するとともに、伝統文化の継承と振興に努め、地域の発展に貢献する」。旅行者の方と地域の方の“出会いの場”として、松山でも最大規模のコンベンションホールで行う会議や結婚式など、快適かつスムーズで一定の格式がある場を提供しております。特に能舞台で行う結婚式は大和屋本店のオリジナルで、カップルにとても人気です。また、道後旅館街のメインストリートに面した敷地内に足湯を設け、宿泊されていない旅行者の方々は勿論、地域・地元の方にも道後のお湯を楽しんでもらえるよう無料で開放しております。ほかにも、地域の食材を取り入れたメニューやお土産の独自開発など、地域の良いものを大和屋本店なりに手を加えて演出したカタチで提供しています。

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    水木さんの仕事内容を教えてください。

  • 再創業時(平成8年)のオープニングスタッフとして入社しました。料飲課宴会サービス担当、宿泊課フロント担当を経て、平成12年より婚礼セールス担当 ウエディングプランナーとして勤務しております。ウエディングプランナーは、結婚式のプロデュースを行う仕事です。結婚式をご検討されるカップルが来られたときのご提案、式を挙げることが決まったら打ち合わせを密に繰り返して、お客さまのご意見やご要望を聞きながら最善の案を提案し、理想の結婚式となるようトータルでサポートをしています。そのほか、結納式や顔合わせ、お食い初め、七五三など、それぞれの人生の“幸せな節目”をお手伝いさせていただいています。

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    なぜ「松山」と「大和屋本店」を選んだのでしょうか?

  •  就職するにあたって「どこの地域で働く」よりも「何がしたいか」で大和屋本店を選びました。私の友人は都会に憧れて県外に出る人も多かったのですが、私は松山に愛着を持っていたので、松山を選んだというよりも、「松山にいたい」と自然に感じたというのが正直な想いです。  「ホテル業に就きたい」と漠然と考えるなか、卒業のタイミングで大和屋本店が再創業することを知って就職を決めました。志願の動機としては、小さい頃からすごく人見知りで、人前で話すことはなかなか苦手なのですが、そういう自分を変えたいと思ったのがひとつ。人と関わりを持って仕事をする上で、自分がしたことに対して相手の人が喜んでくれる仕事がしたいと思ったのがもうひとつですね。就職するにあたって大和屋本店を調べていくうちに、松山の環境の良さや道後温泉の歴史・文化、大和屋本店のビジョンに惹かれたのも選んだ理由です。

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    お客さまに、どのような体験をしてもらいたいですか?

  •  松山の地域文化である能楽をまず知っていただいて体験してもらいたいです。松山には江戸時代から続く能楽の文化があります。地元でも知らない方が多いのですが、大和屋本店の4階には独立して能舞台を建てております。地域文化を知っていただいて継承していきたいとつくったものです。現在、地元の先生にほぼ毎日お越しいただいて能楽体験教室を開いております。能舞台に上がっていただいたり、能面を付けたり鼓を打っていただいたりして、“能”を身近に感じてもらう場を提供しています。

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    仕事をしていて良かったと思ったことは?

  • 「このカップルにしてあげたい」と思い描く結婚式が、思うままにできたときは良かったなと思います。十数年前に結婚式を挙げられたおふたりが、お子さんができた、仕事が変わったという節目のときに訪ねてくださるのも嬉しい瞬間です。私が担当させていただいたお客さまのなかには、新郎新婦ともに松山には縁のない方もいらっしゃいます。たまたま赴任先が松山で、住むうちに松山をすごく気に入り、「この松山の良さを自分たちの親族や周りに伝えたい」と松山で披露宴を挙げられました。すごく嬉しかったですね。

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取材を終えて

 大和屋本店さまは格式高く、私たち若者にとってはなかなか手の届かないところだと思っていました。しかし、今回の取材を通して“松山の顔”として魅力ある旅館だとわかり、一度は泊まってみたいと思いました。この記事を読んだみなさんにも、きっと大和屋本店さまの魅力が伝わると思います。ぜひ訪れてみてください。

サマリー画像 サンキュー