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インタビュー インタビュー
日本の宿 風姿花伝 大和屋本店

水木 貴仁さん

伊予市出身。平成8年の新築再創業に合わせて入社。料飲課 宴会サービス担当、宿泊課 フロント担当を経て、現在は販売促進課 婚礼セールス係・営業企画室 副支配人として活躍している。

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    松山ならではと感じる部分はありますか?

  •  都会すぎず田舎すぎず、ちょうどいい感じというのが一番いいところではないでしょうか。都会でありながら市内からほど近い場所に山・海・川があり、自然に触れ合うことができますし、生活面においては物価の安さは当然ながら学費に関しても安い。松山にはのんびり暮らせる環境が整っていると思います。また、道後地区だけでなく、松山市内の至る所に温泉があるのもいいですね。私は温泉がすごく好きで、仕事帰りに道後温泉に入浴して帰ることもあるのですが、ご飯を食べて温泉に入って帰るという“仕事後のリフレッシュの場”が身近にあるのは松山の良さですよね。

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    松山の伝統を守り続けるために行っていることを教えてください

  •  全国的に松山が誇れる文化として、能楽文化のほかにもうひとつ忘れてはいけないのが俳句です。松山は「俳都・まつやま」として、全国的にも俳句が盛んなまちと認知されております。実際に市内の至る所に俳句ポストや句碑があり、身近に俳句を感じられます。大和屋本店の館内や道路沿いにも俳句ポストや句碑、掛け軸を設けており、ご宿泊いただく環境のなかに俳句が自然にあふれているという造りにしています。  大和屋本店のオリジナルで行っているのは、結婚式の招待状のなかに俳句用紙を入れるというもの。ゲストの方に新郎新婦にちなんだ俳句を一句考えてもらい、当日にお持ちいただいて、披露宴のなかで披露してもらいます。こちらは、県外のお客さまにも「さすが松山」「松山らしいね」と評価をいただいております。

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    大和屋本店が取り組んでいる“新たな挑戦”を教えてください

  •  まず婚礼に関してですが、地域ならではの特色を広く伝えようとしています。例えば2020年には、西予市野村町の生糸を使って制作した白無垢を、婚礼のプランとして販売する予定です。2018年の豪雨災害の支援としては当然のこと、野村町の生糸のPRにもなりますし、大和屋本店が独自性のある和の結婚式を提供するという意味もあると思います。あとは野村町のミルクや大三島の猪、鬼北のキジを使ったジビエ料理も提供していますし、なるべく地域産品を使った料理を取り込んで、インターネットでの販売や商品化を行っています。  外国人スタッフの登用も積極的に行っています。現在、中国・台湾・韓国・ベトナム・ネパールのスタッフが実際に現場でお客さまの接客をしています。また、デジタル化も同時に進めておりまして、鍵がなく顔認証でチェックイン・チェックアウトができるシステムを実用化に向けて実験しております。館内の情報発信にデジタルサイネージを採用したり、オフィスにも最新のシステムを順次導入していく予定です。今後、お客さまにとっては勿論、我々働く社員にとっても快適な環境を整えていこうと思っています。

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    今後の目標を教えてください

  •  今もこれからも変わることなく、大和屋本店らしいサービスを一貫して続けていくことです。そのためにはすべてのお客さまにご満足いただけるように、すべてのスタッフがお客さま一人ひとりに心を込めて対応するに尽きると思います。お客さまに「松山に大和屋本店があって良かった」と言っていただけるよう日々精進し、今後もニーズを捉え、古いものを残しつつ新しいサービスも取り入れて挑戦し続けていきます。

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取材を終えて

大和屋本店さまは格式高く、私たち若者にとってはなかなか手の届かないところだと思っていました。しかし、今回の取材を通して“松山の顔”として魅力ある旅館だとわかり、一度は泊まってみたいと思いました。この記事を読んだみなさんにも、きっと大和屋本店さまの魅力が伝わると思います。ぜひ訪れてみてください。

サマリー画像 サンキュー